楽器紹介

 フォルクローレの演奏に用いられる主な楽器を紹介いたします。

 ここで紹介する楽器はごく一部ですが、フォルクローレの演奏に用いる楽器は実に多彩です。サークルでは様々な楽器を見て触ることが出来ますのでお気軽に体験にお越しください!

・ケーナ

 アンデス地方に古くから伝わる、木や竹などをくり抜いて作られた縦笛です。構造は日本の尺八とよく似ています。

 写真の右側2本がケーナで、左側の2本はケーナよりも一回り大きく低音の出る"ケナーチョ"という名前の楽器です。同じ構造の楽器に、ケーナよりも更に小さく音の高い"ケニージャ"や、丈が1メートル近い"ハッチャケーナ"という笛もあります。

・サンポーニャ

 細い葦や竹の管を音階順に2列交互に並べたものに半音管と呼ばれる半音の出る管を束ねたものの3列を用いる楽器です。

 2人で1列ずつ管の束を持ち交互に音を出す"コンテスタード"という奏法が特徴的な楽器です。最近では半音管を含めた3列を1人で演奏する奏法も主流となっています。

 ケーナ同様サンポーニャにも音の高さによって種類があり、音の高いものから順に"チュリ"、"マルタ"、"サンカ"、"トヨス"と呼ばれています。写真左のものがマルタ、右のものがサンカです。

・チャランゴ

 西洋の弦楽器を真似して南米で作られた5コース10弦の弦楽器です。マンドリンと似たような見た目ですが、ピックではなく指を使って弾くことが多い楽器です。

 チャランゴの特徴はボディの背面が丸い形状をしていることです。これは昔アルマジロの甲羅を用いて作られていたものの名残と言われています。アップストロークとダウンストロークを素早く繰り返すかき鳴らしや、ストロークをしながらメロディを奏でる"カランペアード"と呼ばれる奏法などが特徴的です。

 チャランゴより少し大型でより低音部をカバーするものは"ロンロコ"、小型で高音のものは"ワライーチョ"と呼ばれています。

・ギター

 ごく普通のクラシックギターです。17世紀にスペイン人が南米大陸に持ち込んでから、ラテンアメリカでは最もポピュラーな楽器となりました。

 笛や高音の弦楽器の多いフォルクローレではベースとして全体を支える役割を持っています。

 最近のフォルクローレの演奏においては、エレキギターやベースといったものを用いられる場合もあります。

・ボンボ

 フォルクローレの中でも特に一般的な打楽器のひとつです。太い木の幹をくり抜いたものや木の板を丸めたものにリャマ等の皮をなめさずに張ったものです。

 使用していくうちに毛が抜けて自然となめされていき、音色が変わるのが特徴です。

 皮を張った面だけでなく、リム(木の枠)など様々な場所を叩いて音色を使い分け、多彩なリズムを刻みます。